「岩国れんこん」の生産地を視察――「河内れんこん」再発見の場に

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 3月4日、新大阪午前7時33分発の新幹線で錦帯橋で有名な岩国市へ視察に行きました。今回の訪問の目的は、?消費者と生産者がれんこんの産直を通じての交流の取り組み経験を学ぶこと。?3月12日投票の米軍艦載機の是非を問う住民運動を支援すること。?錦帯橋の見学。?経済学者故河上肇氏の記念館の訪問。?岩国寿司を食することでした。今回は?については時間の都合上実現しませんでした。?については、もう少し本格的な岩国寿司を食べたかった・・・?と?については、次回の訪問の楽しみに取っておきます。(今回の視察は自費で、大東市の古崎勉市会議員[http://plaza.rakuten.co.jp/kozaki]と一緒に行きました)
 私が、視察したいと思ったキッカケは生協の注文書と一緒に入っていた「岩国名産れんこん」と書かれた1枚のパンフでした。少し紹介すると「れんこん掘り体験ツアー」とあって「生協ひろしま」のお母さんや子どもたちが楽しそうにれんこん掘りをしている写真が掲載されていました。
 「河内れんこん」を市民参加で残せないかと思っていた私にとってとても魅力ある情報でした。生協と「岩国れんこん」の産直の窓口になっている広中食品の広中明人社長を紹介してもらい今回、産地視察をすることが出来ました。  毎年、生産者と生協組合員が一緒にれんこんの収穫やハスの花の鑑賞会、学習などの交流が行われれんこんの消費拡大に大きな役割を果たしていると説明を受けました。
 また、地域の小学生に「岩国れんこん」に対する理解を深めてもらうために小冊子づくりや「はす掘り体験」も取り組まれています。
 JR南岩国駅から瀬戸内海にかけて広がる錦川下流の尾津町(おづまち)と門前町(門前町)一帯の蓮田を案内してもらいました。
 「岩国れんこん」は、約200年前、村本三五郎氏が今の岡山県から備中種の種れんこんを持ち帰り(河内れんこんと同じ品種の流れ。だからどちらの産地のれんこんもモチモチした食感が特徴になっていると思いました)これを門前地区で栽培し「門前ハス」として各地で販売されたのが始まりといわれています。(岩国地区れんこん進行協議会発行『岩国れんこんのお話』より)  私が、栽培品種について尋ねると「7月?8月にかけて収穫する早生の福徳種、8月?9月中旬収穫は金澄(きんすみ)、福だるま、晩生で主力は白花種」。肥料を尋ねると「サトウキビの茎をカットした有機肥料と鶏糞を使う」と的確に答えていただきました。 収穫風景や土質、使用する道具など色々なことが、見慣れている門真の収穫風景と異なり新鮮でした。例えば、蓮田の上泥(15cm?20cm程度)を取り除くショベルカーの先がクワ型の掘り取り機を使用する。キャタピラの着いた圃場運搬機。
 備中クワよりも大型で歯は薄いバンクワとカイカキ(貝掻)と呼ばれるれんこんのまわりの土を取り除く道具。門真で使用するスキは使いません。  「河内れんこん」は、ガラきり(はすの茎を折る)を収穫の1ヶ月ほど前にしないと鉄分が多く赤茶けた表皮になるが、「岩国れんこん」は、土壌の特質かガラを切らなくて表皮は白い。
 「岩国れんこん」の産地視察をおこない「河内れんこん」についての理解が深まりました。一番感じたことは土質の違いです。私は、2月に生まれて初めて「河内れんこん」の収穫作業をさせてもらいましたが本当に重い粘土質の蓮田でした。スキでしっかりと土を切って指先で丁寧に泥を除き、息を殺してゆっくりと引き出さないとれんこんが折れてしまう職人技が必要な作業です。このとても重い粘土質の土壌が、独特のモチモチした「河内れんこん」の食感を生み出しています。
 「門真のれんこん」をこれまで大切に守ってこられた生産者のみなさんの大変な苦労に頭の下がる思いを今回の視察を終え、このホームページを作成しながら感じています。
                                       2006年3月8日


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このページは、亀井あつしが2006年3月 1日 16:21に書いたブログ記事です。

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