軟弱地盤に対応する発泡スチロール土木工法などを視察

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 遠心力載荷装置を見せてもらいました。ちょうど橋脚の強度を測る実験の準備中でした。
 
 
 
港湾・河川の課題を研究する棟
 
 
 
 古タイヤの再生品で、道路のスリップ対策として活用できないか研究中。磨耗が激しく粉塵が2次公害の可能性を感じました。
 9月5・6日、寝屋川北部流域下水道組合議会の視察で、札幌市にある独立法人土木研究所「寒地土木研究所」(紹介)と札幌市下水道科学館(紹介)にいきました。

 1日目、独立法人土木研究所「寒地土木研究所」では、EPS工法(発泡スチロール土木法)について教えてもらいました。

 EPS工法とは、発泡スチロールで造られた大型ブロックを盛土材料として積み重ね、発泡スチロールの超軽量性などの特性を生かし軟弱地盤上や地すべり地の盛土など荷重軽減や土圧低減をはかる必要のあるところに適用出来る工法で、下水道工事の埋め戻し(函館市内など)にも採用されています。

 「寒地土木研究所」でEPS工法について研究をしてきた理由は、北海道に広く分布する泥炭性軟弱地盤(*1)に建設される土木施設の安全性、経済性、耐久性を高めるための技術や、冬季に施工する土工の品質を向上させる技術の向上が必要だった為です。(同研究所パンフ参照)

 私は、今回の視察にとても期待していました。それは、今年の3月定例市議会・建設常任委員会の予算審議において、門真市の地質が軟弱地盤で車道をインターロッキング(*2)にするとすぐにデコボコになり何回もインターロッキングのやり変え工事をする無駄を指摘していたこともあり、軟弱地盤対策としてEPS工法に興味を持っていたからです。

 「寒地土木研究所」を訪問し研究員の方から教えていただき勉強になったことは

 ?同じ軟弱地盤でも、泥炭地はスポンジに水を含ませた地質であり、門真はプリンや豆腐のような地質であり単純比較が出来ない。

 ?さまざまな軟弱地盤対策工法と工法別の経済性を知ることが出来た。「お金をかけるか、それとも、時間をかけるか」どちらを選択するかで工法は変わってくる。  ・置換工法(土壌を入れ替える)???安価  ・載荷重工法(一定期間土を積み沈下させる)???安価  ・バーチカルドレーン工法(繊維性の帯を地下に入れ込み水分を浸透圧で抜いていく)???中間の経済性  ・深層混合処理工法(短期間で確実に沈下を低減。生コンと土壌を混ぜる)―――高価  ・EPS工法―――比較的に高価。1平方立方当たり2万円

 ?現在、研究している工法は、「真空圧密工法」(くわしくはこちらまで)―――第2京阪道路建設で門真の工区で導入されている

 軟弱地盤対策について考える上でとても参考になる内容でした。研究所のみなさんありがとうございました。

 EPS工法についてのレクチャーを受けた後、寒地土木研究所構内の見学をさせてもらい同研究所を後にしました。

 2日目、札幌市下水道科学館に行きました。同施設は、札幌市民に「下水道とはどのようなものか」を知ってもらうことを目的につくられた施設です。

   はじめに、同施設の責任者の方から札幌市の下水道事業の概要や寒冷地北海道の下水道事業の特徴などの説明を受けました。私が印象に残ったことは、2点ありました。1点目は、下水道施設は、冬場の雪対策施設となっていることです。(融雪槽や流雪溝がある)2点目は、雪を大量に処理する為、水温が下がり(6℃前後まで低下)バクテリアが死んでしまうという説明でした。私には想像できない苦労があることを知りました。

 同施設には、1階に「サブマリンアクアツアー」と銘打った視聴室で下水がきれいになる過程を仮想体験できるミニシアター(15分間)、地下4階の雨水貯留施設をガラス越しに見学、2階に下水道の未来や歴史などの展示がありました。

 私たちの、寝屋川北部流域下水道組合も鴻池処理場に市民向けの下水道事業について紹介したコーナーがあり、毎年、門真の小学生をはじめ関係市の児童が見学に訪れています。市民のみなさんに下水道事業を理解してもらう為、私は大切なコーナーだと思っています。

 2日間の視察を、今後の下水道事業に生かせるように頑張りたいと思っています。

*1泥炭地=地学事典によると湖沼、河川の後輩湿地など排水不良地に生育する草本・樹木類およびコケ類などの遺体が還元状態で堆積した未分解の有機。

*2道路に小さなコンクリート製のはめ込みブロックを敷き詰めた歩道や車道。利点は、見た目が良い。



 油圧サーボ試験機(疲労試験機)先日、一般公開の時に地震体感コーナーとして利用したと説明を受けました。


 輪荷重走行試験機(台座をの上のローラーが台座に負荷をかけ耐久性などを研究する)


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このページは、亀井あつしが2006年9月 3日 17:34に書いたブログ記事です。

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