東海豪雨の被害を受けた愛知県清須市の現状と課題を調査

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20130206清須市浸水1.jpg  2月6日、愛知県清須市へ都市水害問題の調査を目的に行ってきました。

 私は、2000年9月の東海豪雨の際、救援ボランティアとして清須市が合併する前の西枇杷島町に行ったことがあります。災害発生後の復旧がどのように取り組まれたかについて学ばせていただけたらと思い清須市に寄せていただきました。

 日本共産党清須市会議員団の加藤みつのり議員に、訪問にあたり協力をお願いしたところ快く応えていただきました。当日は、同僚の佐々木由紀子議員と一緒に終日、サポートしていただきました。

 当日は、防災行政課より「『平成12年9月東海豪雨災害記録』に基づいての説明」と「災害時の避難のありかた」について、土木課・下水道課より「排水ポンプ場、地下遊水池」の現地案内、災害ボランティア活動を取り組まれた皆さんと交流後、現地視察をしました。



20130206清須市浸水4.jpg 市担当課職員の方から説明を受け参考になったこと

(1)旧西枇杷島町全域が浸水し、庁舎をはじめ公共施設が
 被害に遭い、行政機能がマヒした。
   保育所、福祉施設、幼稚園、小中学校、温水プール、
   排水ポンプ場、排水ポンプ、公園、避難所電源施設など。
  ●西枇杷町役場の電気・電話の仮復旧 発災後59時間後
  ●水道の仮復旧  発災後67時間後 
  ●役場窓口開設7日後
  ●小中学校再開8日後
  ●災害ゴミ収集終結12日後(分別処理含むと1年以上)
  ●小中学校の給食再開13日後
  ●各施設で貸館再開、公園復旧使用可能は翌年4月1日

20130206清須市浸水8.jpg  小中学校など避難所の非常電源は、2階以上に設置。排水ポンプ場の電源室の入口は止水扉を設置。排水ポンプ上の計器類は、浸水しない高さに設置。排水ポンプ場の建替え時に床のかさ上げ。

(2)水害対応ガイドブック
   カレンダー形式で各家庭で吊り下げて活用できるようになっている。市内を流れる庄内川、新川、五条川、それぞれが決壊した場合、どの地域がどのような被害になるかを想定しマップ化している。
  ●気づきマップ
    浸水被害の概略を、ひと目で把握することを目的としたマップ。
  ●浸水深マップ
    それぞれの河川が決壊した場合における、浸水深の目安を図る
    上での参考となるマップ。
  ●逃げどきマップ
    浸水深、流速、浸水時間を色分けし、そこに家の形態を組み合わせ、「適切な避難」を行うための指針を表すマップ。
  ●手作りマップ
    水害対応ガイドブックでは表現出来ない「避難所へ行く際どのルートを使うのか」「どこが危険なのか」などを住民自ら歩いて考え作成する。


  20130206清須市浸水5.jpg (3)多様な情報伝達手段
   雨の音で防災無線を聞き取ることでできない場合の情報伝達手段として、音声自動サービス(24時間以内に防災無線で放送された内容を確認することができる)を6回線確保している。他に、携帯電話のエリアメール、高齢者対策としてテレビの文字データーの活用普及に取り組んでいる。

(4)液状化マップ
   清須市では、低湿地は水害だけでなく地震が発生した場合、液状化の危険性があることから、液状化マップを作成し、市民に配布している。



20130206清須市浸水9.jpg 自立支援災害ボランティアグループ
   「負けんぞ・災害・西枇」の
    代表 山田辰義さんらとの交流


  災害発生時の状況や2年間のボランティア活動から、導き出された教訓など、とても貴重なお話を聞くことができました。一部紹介します。
 ●清須市一帯は、戦国時代からの400年間に36回もの水害にあってきた。1945年から2000年までの56年間で6回。(織田氏が清洲城から名古屋城に居城を移した理由だそうです)




20130206清須市浸水2.jpg  ●自立支援が一番大切。旧西枇杷島町から、500世帯が町外の公営住宅に避難した、ほとんどの世帯が戻ってこなかった。古い安い家賃の家が水害で無くなった。絆が切れる。公的責任を果たして欲しい。
 ●災害弱者の救助活動を通じて痛感したこと。自主防災組織は、どこまでの責任を持てるのか?行政のやれることは何か?
 ●山田さんは、家族で助ける順番を決めているそうです。先祖からの教えらしく、若いものから助けると言われました。「津波てんでんこ」と同じことが各地で行われてきたことを実感しました。




20130206清須市浸水3.jpg 20130206清須市浸水6.jpg

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このページは、亀井あつしが2013年2月13日 00:30に書いたブログ記事です。

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